紫陽花を濡らした雨も上がり、蝉の声が賑やかになれば夏。大阪の夏祭りは天王寺にある愛染堂の愛染祭りで始まります。別名「浴衣祭り」と呼ばれ、この祭りから浴衣を着出します。境内には朝顔に似た橙色のノウゼンカズラが咲き、祭りのシンボルになっています。このノウゼンカズラは椿庵にも咲いており、近所の方々に楽しんで頂いております。愛染祭り、祇園祭、天神祭。夏は真っ盛り。そして祭りに欠かせないのが浴衣です。髪を上げ、襟足を見せ、素足に下駄できりっと着こなしたいですね。盆踊りの頃になると、朝夕の吹く風に涼しさが漂いはじめます。
 
秋きぬと 目にはさやかに 見えねども
風の音にぞ おどろかれぬる       藤原敏行

写真上 紫陽花柄の名古屋帯
写真中 ノウゼンカズラの花(椿庵にて)
写真下 トンボ柄の浴衣

二〇〇九年 夏

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